| 授業科目名 |
| 育ちと学びの心理学 |
| 受講対象 | 授業形態 | 開講期 | 単位 |
| 幼教1 | 演習 | 半期 | 1 |
| 代表教員 | 共同担当教員 |
| 西村 薫 | 単独 |
| 学修成果の到達目標 |
| 知識・技能 | ○ |
| 主体性・意欲 | ○ |
| 就業力・協働 | ○ |
| 到達目標 |
| @こどもの心身の発達と保育・教育実践過程を理解する。 |
| A生活と遊びを通して学ぶこどもの学習の過程を理解する。 |
| B一人ひとりの発達を促す保育・教育の基礎技法を理解する。 |
| C保育・教育活動を自己点検し,考案し続ける態度を学ぶ。 |
| 授業の概要 |
| 「保育士資格取得のための(保育の対象の理解)に関する必修科目」 |
| 「ピアヘルパー資格取得のため必修須科目」 |
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| 事例を中心に議論を行い,適宜,実験や検査,視聴覚教材,熟議などを用いて,保育・教育に関わる諸事象を心 |
| 理学的視点から概観する。 |
| 授業内容 |
| 1.こどもの発達と環境に規定される学習 |
| 認識の仕組みや脳機能が生育環境に特化されていく過程を理解する。 |
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| 2.身体感覚を伴う多様な経験と環境との相互作用 |
| 環境の設定によりこどもの動機づけが高まることや学習が導かれることを理解する。環境により感覚が刺激され |
| 遊びが進展し,こどもの思考力や表現力等の問題解決能力を高める保育・教育実践へつながることを理解する。 |
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| 3.こども理解における発達の把握 |
| こどもの行為の意味を理解する際や保育・教育実践を企図するために発達過程に基づいた保育・教育評価が |
| 求められることを理解する。 |
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| 4.個人差や発達過程に応じた保育・教育実践 |
| 発達の最近接領域に着眼し,学習を導くことの重要性や個人差に応じた目標を設計することの重要性を理解 |
| する。 |
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| 5.環境としての保育者とこどもの発達 |
| 保育者の関わりにより変化するこどもの発達を捉え,保育者の重要性について理解する。教師期待効果を踏ま |
| え,自身の持つ認識や行動を意識し,こどもの動機づけを高める言動を模索する態度を学ぶ。 |
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| 6.こどもの主体性の獲得と発達支援 |
| こども自身が選択し展開させる経験がこどもの主体性を育み,問題解決能力を育むことを理解する。こどもが主 |
| 体的に過ごせる環境を設計することやこどもの願いや想いを育む関わりの重要性を学ぶ。 |
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| 7.こどもの遊びによる学びが主体性を育み生涯にわたる生きる力の基礎を培う |
| 遊びを通した学びの過程を理解し,自発的な遊びに豊かな学びの機会があることを理解する。保育者が遊びに |
| 適切に関わることで,こどもの遊びを通した学びが発展することを理解し,保育者が感性や様々な能力を発達させる |
| 役割を担うことを学ぶ。 |
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| 8.こども集団と保育の環境 |
| こども同士の関わりや集団の発達について理解し,集団形成をうながす遊びや関りについて考える態度を身 |
| につける。いざこざに対して,自己主張と自己抑制の発達を踏まえた個の発達を促す視点と集団を発展させる双方 |
| の視点から関わりを考える態度を学ぶ。 |
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| 9.こどもの生活による学びが主体性を育み生涯にわたる生きる力の基礎を培う |
| こどもが生活の中で仲間と共に学びを深める存在であることを理解する。保育者が生活や遊びの中でこども同 |
| 士の観察学習を導き,こどもの自己主張や自己統制を促し,仲間関係を進展させ,主体性が形成されるクラス集団 |
| を導くことを学ぶ。 |
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| 10.基本的生活習慣の獲得と発達支援 |
| 基本的生活習慣が形成される過程や必要な援助の方法,心身の発達との関連を理解する。こどもの家庭生 |
| 活における文化的経験が多様であることを理解し,保護者と連携しながら,基本的生活習慣の獲得を支援する重要 |
| 性を理解する。 |
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| 11.発達の課題に応じた相談や保育・教育実践 |
| 知能や記憶の発達,人格形成に着目し,個人差を踏まえ,個別の発達の課題に応じた支援について理解す |
| る。 |
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| 12.障がいを持つこどもへの保育・教育実践 |
| 生活や遊びを通して主体性を育み,生涯にわたる生きる力の基礎を培う事が重要であることを理解した上で, |
| 特性に応じた支援を考案する態度を学ぶ。 |
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| 13.発達援助における協働 |
| こどもを支える環境である園内での連携や家庭との連携が重要であることを理解する。また,発達の多様性に |
| 応じ,外部機関との連携の重要性を理解し,協働する視点からこどもの支援を構築する態度を学ぶ。 |
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| 14.発達の連続性と就学への支援 |
| 生命に可変があることを理解し,生命の芽生えから終生を通じた生涯発達を視座に発達の連続性を踏まえた |
| 関わりを意識する態度を身につける。小学校生活への移行に備えた関わりを計画し,これまでの保育・教育実践が |
| 展開するような支援を模索する態度を学ぶ。 |
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| 15.現代社会におけるこどもの発達と保育の課題 |
| 家庭とのつながりに加えて,地域とのつながりを形成し,こどもを育む社会環境をつくることの重要性を理解す |
| る。地域の行事に参加することや,防災訓練,園内行事などで保育者から地域とのつながりを築いていく方策を考え |
| る態度を学ぶ。 |
| 授業時間外の学習 |
| 指定した資料の次回講義分を事前に熟読し,気づきや疑問点を整理する |
| 授業内容を振り返り,ノートに自身の気づきや授業の要約も加筆し,整理する |
| オフィスアワー |
| 時間外の質疑等は授業前後の教室を中心に、来訪(第一会議室:水曜午後)、メールにて受け付ける |
| 評価方法・基準 |
| 学習意欲や態度(15%)、学習の到達度(85%)などを参考にして総合評価する。 |
| S:到達内容を十分理解し、基礎的な関りを身につけている |
| A:到達内容を十分理解し、基礎的な関りを概ね身につけている |
| B:到達内容を理解でき、基礎的な関りを身に付けようと努めている |
| C:到達内容を概ね理解でき、基礎的な関りを理解しようと努めている |
| テキスト |
| 実践につながる教育心理学 北樹出版 |
| 参考資料 |
| 子育ち・子育て支援学 保育者出版 |
| 保育所保育指針 厚生労働省 |
| 幼保連携型認定こども園教育・保育所保育要領 内閣府 |
| 幼稚園教育要領 文部科学省 |
| 備考 |